栗本動物病院ブログ

歯石除去キャンペーン実施中です。

さいきん、歯周病で苦しむわんちゃん、
ねこちゃんが増えてきました。
歯周病は、口が臭くなったり、
歯が抜けてものが食べられなくなるだけでなく、
顔が腫れあがり、
頬に穴があいてしまったり、
顎が溶けてしまう場合や、
全身にばい菌が回ってしまい、
心臓などの大事な臓器や、
時には命を脅かす場合すらある、
とても恐ろしい病気です。

歯周病とは、
歯垢・歯石などの中にいる細菌のせいで、
口の中に炎症を起こしてしまっている状態をいいます。

わんちゃんやねこちゃんは、
もともと食肉動物ですので、
口の中がアルカリ性のため、
虫歯にはほとんどならないものの、
歯石がとてもつきやすいので、
日ごろのケアで予防することが重要です。

歯周病を予防するとは、
歯周病のもと＝歯垢・歯石を除去する
ということです。

＜日常ケア＝おうちで予防する＞

（１）歯ブラシで磨く

歯ブラシで磨くことで、
歯垢を取り除きます。
いちばん効果は高いですが、
歯磨きが苦手な子も多く、
毎食後の習慣にできる子は多くありません。

　歯磨きは、
使う歯ブラシによって
やりやすさがかなり変わるといわれています。
　当院では、どうぶつ専用の
「360度歯ブラシ」
をお勧めしております。
　　はぶらし.jpg

　360度どの角度でも磨ける歯ブラシで、
　プラスチック部分が歯や歯ぐきに当たらないので、
　嫌がらずにできるようになった子がたくさんいます。
　歯ブラシが苦手な子にこそ、
使ってみていただきたい歯ブラシです。

（２）歯磨きガム、ジャーキー、ごはん

噛むときにこすれることで、
歯垢を取り除きます。
味の好き嫌いや、
食事制限のある子などでは使えない場合もあり、
ガムやジャーキーなどは、
毎食後与えていると、太ってしまう子もいます。

　当院では、
どうぶつ先進国・仏ビルバック社製「C.E.T. ベジタルチュウ」
をお勧めしています。
　　
　↑画像をクリックしていただくと、ビルバック社のHPへジャンプします。

　牛皮（わんちゃん用）、
魚（ねこちゃん用）を主原料とした、
　１本約30kcalのヘルシーな歯磨きガムです。
　グルメなわんちゃん、ねこちゃんでも
比較的美味しく食べてくれますので、
　ぜひお試しください。

　（３）歯磨きジェル、デンタルリンス

　飲み水に混ぜる、口の中に垂らすなどして、
　歯垢がつきにくい状態にします。
　こすることはできないので、
既についてしまった歯垢は取り除けませんが、
　歯磨きをいやがる子や、
ガムが食べられない子にはお勧めです。

＜スペシャルケア＝病院で歯石除去をする＞

どうぶつの場合、
どんなに協力的な子でも、
歯の治療は、
ほとんどすべて全身麻酔になってしまうので、
ある程度の年齢になると、
歯を治療するメリットよりも、
麻酔のリスクのほうが
高くなってしまいます。
そのため、
「若くて元気なうちに、やっておけば良かった・・・」
と嘆く飼い主様もたくさんいらっしゃいます。

そこで、当院では、
5歳～10歳の若くて元気なうちに、
一度お口の大掃除＝歯石除去を
お勧めしております。

かなりにおいが強い状態。

だいぶキレイになりました。